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盾子先生の知恵袋

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出産の後で尿を漏らすようになったのですが

 俗に云う尿失禁でしょう。このように出産した後で尿が漏れるようになったと悩んでいる人は案外多いようです。中には、常時オムツをつけている人もいると聞いています。本当に可哀想です。
 さて、尿を漏らす原因は、尿意を感じることが出来ないからです。尿意を感じたら我慢も出来ますが、尿意を感じないのでは漏れてしまうのは当然です。では尿意を感じるとはどういう事でしょうか。それは膀胱に適当に尿が溜まったことを神経が感じて、膀胱からの尿の出口の尿管の始まりのところにある筋肉が反射的に(いわば自分の意志とは関係なしに勝手に)収縮して尿が漏れないようにしてくれますが、そのまま時間が経つと更に膀胱に尿が溜まり筋肉はますます収縮します。ここまで来ると、尿意を我慢している自分に気が付き、更に意識して尿が漏れないよう筋肉に力を入れます。これが「オシッコを我慢する」と云うことです。
 こんな事から「尿意を我慢する」と云うところまでの一連の神経の働きが悪くなると、筋肉に正常に刺激を伝えることが出来ずに失禁すると云うことになります。
 ここで、「尿失禁は骨盤底筋を鍛える体操で治る」と言っている人がいるようですが、解剖学では骨盤底筋と言うものはありませんし、筋肉が働くには神経が反応してからのことですから、筋肉のことより先ずは神経のことを考えるのが順当ですからから、何かの間違いだろうと思います
 さて、神経のことに話題をもどします。下着が濡れたりしたことで尿漏れが解るなら、皮膚の感覚は正常な働きをしています。ここで問題になるのは、尿意を感じる神経の働きはどうかと言うことになります。尿意を感じる神経は排尿・排便に関わる筋肉の周辺にありますから、この筋肉を常時動かして筋肉周辺にある神経の血行を良くして、より神経の能力高めるようにすることが大事だと考えています。
 筋肉の動かし方の1、両足で立って腰を前に押し出すようにしながら両踵を1cm程上げます。上げたときに足先の親指の付け根のところに重心を持ってきて支えます。上げたら直ぐに下ろします。この繰り返しです。皆さんも小学校の頃、童謡を歌ったときにこんな動きをしたはずです。どうぞ童謡を歌いながらリズムをとって両踵を上げてみて下さい。街中で信号の待ち時間にも同じように。腰を前に出そうとした瞬間にお尻の筋肉が縮み、同時に肛門部の筋肉も縮むことが解るでしょう。
 方法の2、10歩ほどの後ろ歩きを日に何度でもします。例えば日に何度かはトイレへ行くでしょうから、その時は必ず後ろ歩きで行くとか。皆さんも丁寧に後ろ歩きをしてみて下さい。肛門部から恥骨にかけての筋肉が動くことが解るでしょう。この動きで骨盤内の血行が良くなり、神経にも充分な酸素と栄養素が渡り、老廃物も速やかに流れて行き、神経回りの環境はよりよいものになり、神経はその機能を十分に発揮できるようになるでしょう。これは薬などを頼りにする前に、自分で試さなくてはならないことです。
以上は、足の親指を使うことを意識させるための動き方です。
 こんな事から、立っている時、歩いている時、腰掛けている時、何時でも親指を意識するようにしましょう。子供さんが居られるなら今の内に親指を使うことを躾て下さい。

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